e-スーパー健康野菜

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e-スーパー健康野菜とは

エコタイプ次世代植物工場で開発した野菜の栽培方法で生産した野菜で、以下の特色があります。
※倍数は日本食品標準成分表2015年版に対する倍数

特徴1|抗酸化成分が豊富

ビタミンCは数倍〜10数倍
抗酸化成分総量(ORAC値):数倍〜20数倍

特徴2|ビタミンが豊富

葉酸は数倍〜10倍
ナイアシンは約3倍
リボフラビンは約2倍
カロチノイド(ビタミンA)は3~5倍

特徴3|ミネラルが豊富

カルシウムは2~数倍
マグネシウムは数倍
亜鉛は数倍〜20数倍

特徴4|食味、風味、食感に優れる

えぐみがなく、子どもが喜んで食べる
野菜本来の味、風味・香り成分が豊富
低い残留硝酸塩濃度(400〜800ppm)

特徴5|低細菌数、完全無農薬栽培

生重1g当たり100以下(露地野菜では105~107)

特徴6|栽培期間の短縮技術が完成

最大で栽培期間が1/2に短縮

野菜と健康

抗酸化成分とORAC値

抗酸化成分とORAC値

野菜、特に葉野菜には、ビタミンC、E、カロチノイド、ポリフェノール、含硫化合物など、多くの抗酸化成分が含まれています。人の体内では呼吸や免疫反応で絶えず活性酸素が発生しており、この活性酸素が老化・疾病の原因となり進行を早める要因になっています。野菜に含まれる抗酸化成分は、体内で発生する活性酸素の消去に必要不可欠です。それが人が野菜を必要とする大きな理由のひとつです。

抗酸化成分の種類は非常に多いので、それらの量を測定する際に個別に測定していては、非常に煩雑になります。そのため、抗酸化(還元)反応に注目して、一括して測定する方法が開発されており、中でもORAC法は測定値が比較的安定しているので、広く使用されています。ただし、カロチノイドは、抗酸化反応の原理が異なるため、ORAC法では測定できません。

ORAC法とは、Oxygen Radical Absorbance Capacityの略で、蛍光物質が活性酸素により減衰する反応で、抗酸化成分が存在すれば、その減衰が遅延することを利用しています。標準物質として、ビタミンEを水溶性にしたトロロックス(Torolox)という物質を使用して、野菜に含まれる抗酸化成分の総量をトロロックスに置き換えて(Trorolox Equivalent、TE)表現します。
図は、ビタミンCの溶液をORAC測定したものです。グラフの傾きが1.0にならないのは、この測定で使用したビタミンCの標品が一部酸化していたためです。例えば、ある野菜のORAC値が3,000μmol TE/100g fwであった場合、それをビタミンCに置き換えると、3,000μmol/100g fw、すなわち528.3mg/100g fwとなり、528.3mgに相当する(ビタミンC、アスコルビン酸の分子量=176.1)、と表現できます。

がんと野菜の関連性

がんと野菜の関連性

がんの原因は活性酸素

2016年、国立がん研究センターと理研の共同研究で、肝臓ガン300例について、そのがん細胞のDNAの全塩基配列が解読され、正常な細胞と比較したところ、ひとつのがん細胞あたり平均して1万箇所に点突然変異が発見された、という。
点突然変異というのは、DNAの塩基が1個変異していることをさす。この発見は、がんの直接の原因が活性酸素であることを意味している。

なぜ日本でがんが急増しているのか?

日本でがんが急増している原因として、高齢化が挙げられているが、世界で平均寿命の一番高い地域である香港では、がんによる死亡率が、日本の半分(人口10万人あたり約150人)であり、日本でがんによる死亡率が高い原因を高齢化だとするには無理がある。
本当の原因は、日本で野菜の消費が減少していることが背景にある。野菜、特に緑色の野菜の消費が減少すると、抗酸化成分の摂取が日常的に低下するので、がんの原因である活性酸素を十分に消去できないためである。
野菜の消費が減少している一方で、野菜ジュースや青汁・サプリメントの市場が急増しているが、野菜ジュースや青汁は、製造過程で高温処理を必要としているので、多くの抗酸化成分は酸化・失活しており、これらは野菜の代わりにはならないことに注意する必要がある。

がんの予防には
抗酸化成分の多い野菜を摂ることが必要

日本がん予防学会会長の前田浩さんは、著書「最強の野菜スープ」(マキノ出版、2017)の中で、がんを予防するには野菜を摂ることが最も重要である、と述べている。

体内の抗酸化力を上げることも必要

人の体内で、活性酸素の除去を直接担っているのは、グルタチオンである。このグルタチオンを活性型である還元状態に保つのは、糖質の分解過程で生成する還元物質であるので、毎日の食事で糖質も十分に摂る必要がある。

葉酸と各種疾患の関連性

葉酸と各種疾患の関連性

葉酸とは

生体内での生合成系において、炭素1個(メチル基、メチレン基などのC1ユニット)を付加する際に働く補酵素で、水溶性ビタミンB群(B9)に属する。ただし、葉酸という名称は合成品であり、体内で2段階の還元を受けて活性型のテトラヒドロ葉酸となる。植物に含まれる葉酸は、すべて活性型のテトラヒドロ葉酸である。テトラヒドロ葉酸はDNAの塩基の生合成に必須であり、すべての生物の生存に必須である。

血管の炎症を誘引するホモシステイン

肉などのタンパク質を食べるとアミノ酸に分解されて吸収されるが、そのうちメチオニンは肝臓で別のアミノ酸であるシステインの合成に利用される。その際にまずメチオニンのイオウ分子に結合しているメチル基が切断され、ホモシステインを生成する。ホモシステインはSH基をもつので、血管内壁のタンパク質のシステイン残基(SH基)と容易に結合してS-S結合の状態でタンパク質にぶら下がる。そうすると、タンパク質の構造が変わるので、免疫系がそのタンパク質を異物と見なして攻撃し、そこに炎症が起こる。葉酸の摂取量が十分であれば、ホモシステインレベルは低下して炎症はできない。

ホモシステインの血中濃度を下げる葉酸

日本では葉酸の必要摂取量は成人で240μg/日、妊婦で480μg/日と定められている。FAO、WHOでは成人400μg/日を推奨している。実際の摂取量を調査した結果によると、229μg/日(2010,国民栄養調査」となっており、日本人の葉酸摂取量は不足している。大阪大学が全国6万人を対象に14年間調査した結果によると、葉酸摂取量が1日270μg未満の人が虚血性心疾患(=狭心症+心筋梗塞)で死亡する率を1とした場合に352μg以上摂取する人は、男性で0.69、女性で0.43になると報告している。葉酸の摂取量が増せば、狭心症や心筋梗塞で死ぬ率は大きく低下することが分かる。

アメリカ・カナダの大規模実験

血中ホモシステイン量を下げる葉酸の役割が明らかになった1998年、アメリカとカナダは、国内で販売する穀類に、100gあたり葉酸140μgを添加することを義務づけた法律を制定した。その4年後に報告された論文によると、その法律制定後、両国における脳卒中の死亡率が劇的に低下したことが判明した。

アルツハイマー病も葉酸不足が原因

アルツハイマー病は、認知症の6~7割を占める、脳が萎縮して機能が低下する病気である。最近の研究によると、栄養不足、特に葉酸不足が真の原因であり、アミロイドβなどは脳細胞の応答反応で生じた結果である、という説が新たに提唱されている。アメリカで2007年に発表された論文によると、1日に292.9μgの葉酸を摂取している人のアルツハイマー発症率を1とすると、葉酸摂取量が増加するにつれて発症率は低下し、478μg以上葉酸を摂取すれば、発症率は0.5に低下することが明らかになっている。

葉酸は緑色の野菜に多く含まれる

葉酸は生物が生きていくために必須の成分であり、微生物や植物は生合成できるが、動物は生合成できないのでビタミンとして食事から摂取する必要がある。光合成を行う植物では、光呼吸経路という代謝系があり、そこで葉酸は葉酸含量が高い。

葉酸と各種疾患の関連性

葉酸と各種疾患の関連性

美容・健康・免疫とミネラル


日本人は、古来から、ミネラルを野菜と海産物とから摂取してきた。ミネラルの中で、マグネシウム(Mg)と亜鉛(Zn)とは細胞分裂に必要なミネラルであり、ビタミンの葉酸とともに特に美容・健康・免疫機能に必須である。
マグネシウムは、DNA複製酵素の活性中心に2個必要であり、周りに比較的高い濃度のMgが必要である。亜鉛は、DNAに結合して遺伝子の発現調節に深く関係しており、細胞分裂の盛んな器官には高い濃度が必要とされる。
体内で、最も細胞分裂の盛んな器官は、骨髄(免疫細胞)、精巣(精子)、皮膚、味覚細胞、目の水晶体、消化器の粘膜、などは絶えず細胞分裂を繰り返しており、そこには高い濃度の葉酸、マグネシウム、亜鉛が必要とされる。これら3要素は、美容・健康・免疫機能の維持に深く関わっている。